過熱水蒸気に関すること 瀬田興産化工(株)

アクセスカウンタ

zoom RSS DPHの発熱体について その2

<<   作成日時 : 2008/12/07 08:59   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

当然ながら他の形状を色々と試してみました。
棒、パイプ、円盤、ボール、螺旋板、発泡金属、金属たわし・・・それぞれ一長一短有り、用途によっては使えそうな部類もありました。
その中でも熱交換効率が良好であったのは現在の発熱体の形状であり、その他はおおむね熱の抜けが悪い傾向が見られました。
比較の意味で金属パイプに直接コイルを巻き付けて加熱させるタイプも試作しましたが、これは応答がさらに悪く、500℃まで昇温するのに3〜4分かかり、200℃まで温度を落とすのにも5〜6分かかる状態で、IHの一番の特徴である素早い応答性を生かすことはできず、シーズヒータと変わりがないと判断しました。
これが一回目の発熱体調査です。

平成6年に新技術開発財団の助成金で構造体の試作開発が進み、平成8年の通産省近畿通産局の助成金で試作発熱体を200モデルほど作りました。
新技術開発財団の時は金型までは作れなかったので、波形をすべて手で折り曲げて試作しました。
山高を1mm単位でいくつも作り、一番小さい山高は1mmの物でした。さすがに1mmでは圧力損失も大きく、発熱体としては不向きでした。

通産省近畿通産局の助成金では試作のための機材をそろえて発熱体の試作に取り組みました。発熱体の形状を決めるパラメータは波形の寸法・角度・厚み・穴ピッチ等があり、インバータの出力特性に絡む重要事項であったため、いくつもの試作を行いました。
試作した発熱体はパイプに詰めてその時の出力電流波形などを調べ、サーモビュワーで温度分布を調査し、製作するに当たって問題がないかなどを調べております。
その際、DPHの効率を算出するために流水を使ってエネルギーの収支をとらえたことがあります。
学生と一緒に測定したのですが、流量計や温度計の誤差の為に効率が100%を超えるような値が時々得られ、DPHの効率の良さが伺えました。
DPHはパイプの中に発熱体があるという点で効率が優れている訳です。。

つまり、一般のIH加熱式やシーズヒータの部類はパイプの外側を加熱して内部に熱を伝えるという現象を用いています。
容器に該当するパイプを温めてその熱伝導を利用しているわけですが、これに対してDPHはパイプは加熱しないで内部にセットした発熱体を加熱し、パイプに流れる流体を直接熱を伝える方式を用いています。
DPHの最大のメリットが発見されたわけです。

ここの下の方に絵を交えて説明しています。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~dph/newpage7.htm
これが二回目の発熱体調査でした。次回三回目の発熱体調査のお話です。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アップ記事、読ませてもらいました。
参考になることがたくさんです。

現在熱について勉強しており、私の職種はどちらかと言えば熱を測る業種なのですがなるほど、温め方にも効率があると言うのを今更ながら自覚しています。温め方に応じた熱の測り方も考えていきたいです。
サトウ
2008/12/11 14:00
サトウさん コメント有り難う御座います。
温め方にはいろいろ理屈があるようで。

効率は悪くても利用価値の違いで十分実用になるのものでは電子レンジがありますね。
利用方法・熱の散らばりも含めた考え方をすると、熱の測り方って意外とおもしろいかもしれないです。
書いた本人
2008/12/11 22:00

コメントする help

ニックネーム
本 文
DPHの発熱体について その2  過熱水蒸気に関すること 瀬田興産化工(株)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる